メモリアル・リング

メモリアルリング 遺髪

今日はメモリアルリングを紹介します。
メメントモリの指輪を含む死を象徴する指輪は
17世紀半ばに故人を偲ぶ指輪と一体化します。
メモリアル・リングには故人の遺髪を納めるのが通例
だったそうです。
私の感覚としては
「遺髪を納めるって…(汗)」という感じですが
写真や動画のない時代では
より故人を身近に感じる手段だったのかもしれないですね。

上の写真はヨーク朝初代の
イングランド王エドワード4世(1442-83)の遺髪が納められたものです。
1789年に墓が開かれたときに作られました。
「墓が開かれたときに作られた…(汗)」
とこれまたびっくりしてしまいますね。
それにしても死後数百年たってから作られたとは思えない美しい髪ですね。

メモリアル・リングは多種多様なものが作られ、
葬儀で縁者に配られたり
君主の信奉者は亡き王の肖像を描いた指輪をすることで
忠誠心の証としました。
政治的背景や宝石商が標準的なデザインを用意したことも相まって
メモリアル・リングは18世紀には隆盛を極めました。

追悼指輪は大衆化され社会的地位が高い人々から姿を消します。
この変化は死亡率が急激に下がり
死が身近でなくなったからともいわれています。

参考文献:指輪 古代エジプトから20世紀まで
監修 東京都庭園美術館

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